ブランド品というと「どのようなものでも最高品質だ」と思われることが多く、実際それは間違いではありません。ブランド品として売りに出される以上は素材にも技術にもこだわりがありますので、品質は非常に高いとして考えられるでしょう。ですがこれが「どのようなブランドでも同じ価値がある」というように考えるのは間違いです。というのも、ブランド品はそれを作るブランドによって特徴があるのです。
例えば高級感がありカジュアルにもフォーマルにも使える素材として人気があるのが革ですが、革は布よりも硬い素材ですから本質を引き出すのには優れたノウハウが必要です。このノウハウ部分にはブランドによって差があるのが実情であり、古くから馬具や革小物などを作っていたメーカーが優れている傾向があります。特にかつてから耐久性の高い革を扱ってきたブランドであれば、革製品は非常に長く使えるものを作ってくれます。またこうした実用性の部分以外では、ファッションとして何を考えているかということも重要です。
カジュアルな服装に合わせたものを自社のメイン商品としているのか、またスーツやドレスと言ったフォーマルウェアに最高にマッチするような商品をメイン商品としているのか、そこには大きな違いがあります。よく「有名なブランド品であれば大丈夫」と考えてしまっている人もいるのですが、それではブランド品の本当の価値を引き出すことはできませんし、心から満足することはできません。それぞれのブランドの歴史、矜持、特徴をしっかり知った上で、自分にとっての最高の一品を選ぶことこそが本当に楽しいことなのです。
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